毎度、カブトムシ道場です。
昨日は毎月恒例の菌糸工場へ視察&仕入れに行ってきました。
私が通っている菌糸工場は、
恩師からの紹介で6年ほど通っており仕込みを依頼してます。
仕込みや作業風景はまた後日投稿するにして、今日は培養室などをご紹介します。
ここがメイン培養室で、もう2つほど同サイズの培養室があります。
ここでブロックやボトル類を培養します。
植菌材は別の培養室が多いかな?
メイン培養室では800個ほどブロックが仕込まれてました。
そしてこの釜(2台ある)で一度の仕込みで250ブロックほど生産します。
釜のサイズによっては、他の工場では一度にもっと生産できる場合もあります。
その後、釜で高圧殺菌したブロックに種菌を植え付けます。
暗くて見にくく恐縮ですが、培養直後のブロックはこんな感じです。
これはレイシ菌を打ち込んだものになります。
私からよくブロックを購入される方は、ブロックが若いなーと思われる方も多いと思いますが、それは培養して2次発菌可能になった直後(大体2ヶ月)の超新鮮物をお届けしているからですね。
培養時は温度や光量、通気性に注意が必要です。
定期的に入れ替えや場所替え、ブロック間をあけたりします。
ただ、やはりカビるやつはカビます。
チップが完全に殺菌できていなかった
○番菌を実は使ってた
培養位置の通気が悪い
熱がこもってしまった
などなど考えたらキリがないですね。
で、無事培養が成功したら次は2次発菌です。
これが自動ブロック崩し機ですね!
電源入れるとプロペラが回転しブロックを粉々に砕き底の篩にかけられて下から落ちてくるってシンプルな機材です。
あの有名な神○さんお手製マシンだとか。
それだけでご利益がありそうですね!
あと話は脱線しますが、
最近よくショップ様からよくある問い合わせとして、店舗完全オリジナルレシピでオーダー可能か?というもの。
結論から言うともちろん可能です。
いろいろやり方はあると思いますが、
私の場合は1回の仕込み分を全てお買い上げになる条件であれば、オガ、粒度、菌種、添加など綿密に打ち合わせをして制作します。
つまりキツい言い方に換えると、
劣化する前に1回の仕込み分全てを捌ける体力や販路があるか?って問いになってしまい、大体諦めるか、もっと条件の緩い工場に行かれます。。。涙
それでも完全オリジナルをオーダーをされる方は、
チームや3〜4店舗まとめてオーダーされるケースがほぼ100%ですね。
もし完全オリジナルの菌糸作成に興味があれば、個人/業者問わず一度ご連絡下さい。
何かしら力になれると思います。
また種菌の種類について、
オオヒラタ
カワラ
ニクウスバ
レイシ
カンタケ
シワタケ
くらいと思っていませんか?笑
実はもっともっとあります。
言い方の違いや解釈に差異があったりしますが。。。
一度キノックスなどの菌種メーカーさんのホームページを覗いて下さい♪
なかなか面白いですよ。
正規ルートから得られた種が手元にあれば制作可能です。
重ねてですが、
誰も使っていない、売っていない菌糸を使いたいんだ!!と猛者は一度話しましょう!!!
あ!!
それと当方の菌糸をお使いのお客様から
カワラ菌糸でレコード超えた!と嬉しい報告も頂きました。
ただ残念ながら0.1mmの更新で申請はできないそうです笑
今のレコードではないですが、
過去にパラワンヒラタとタランドゥスの飼育レコードも取ったりしたことあるレシピではあります。
今年は私も頑張ろうと思います。
そんなこんなで、0.8トン分ほど今日は仕入れてきました。
お疲れ様でした。